2024.03.01スタッフのつぶやき23
「お骨拾い」
ご収骨を担当すると「おばあちゃん、女性だから喉仏ないですよね?」と、よく聞かれます。
喉仏というと、男性の喉元のことだと思う方がほとんどですが、実はその部分は軟骨であることから、火葬すると
残りません。収骨時に説明する喉仏というのは、私たちの首を支える骨の二番目の部分、第二頸椎になります。
一般的に連想されている「喉仏」とは異なり、性別に関係なく存在します。
なぜ喉仏と呼ばれるのかというと、第二頸椎のお骨の形が、仏様(お釈迦様)が座禅を組んでいる姿や、
合掌している姿に見えるとこから由来しているそうで、とても大切にされています。
お骨を拾う際の「箸渡し」には「故人様が迷わずにあの世に渡れるように」という願いが込められており、
御親族の皆様で足元の方からお骨箱に納めていただき、最後に喪主様又は近い御親族様にて喉仏をお納めします。
足元から拾うことによって、お骨箱の中で座ってるような、生前に近いお姿になります。
宗旨や地域によって習慣や作法は変わってきますが、ちょっとした知識を身につけることで、また違った
見え方もできるのではないでしょうか。