2023.03.01スタッフのつぶやき11
親愛なる手紙
通夜、葬儀に携わらせていただきますと、故人様の多種多様なご職業・お立場があり、
また、お身内も大人数や、少人数であったりと、様々な方々にお会いすることとなります。
御葬儀という故人様をお送りする場面を通して、私どもセレモニースタッフは、
故人様とご家族さまとの”きづな”を目の当たりにさせて頂く機会があります。
ある御葬儀でお孫さんから、『亡くなったおばぁちゃんへ』と題された手紙を渡され、
「お通夜の最後に読みたいのですが、どうしたらよいでしょう?」と相談をお受けした事がありました。
故人様とお孫さんとの”ほっこり”としたエピソードを伺い、お気持ちに全力で沿えるように、
式典の流れを保ちながら、最適な立ち位置や効果的な音楽の選択などを、事前に入念に打ち合わせ
をさせていただきました。
お通夜の当日・・・式典の最後の場面で、故人様へ向けられたお気持ちを書かれたお手紙を
お孫様が涙ながらに棺を前に朗読されたのですが、暖かなご家族の有り様が手紙を通して伝わり、
会場内におられた方々が目頭を抑えられるような光景となりました。
お帰りになられる際に、お孫様は我々スタッフに「おばぁちゃんとの約束だったから、
気持ちを込めて読んであげたかった。ありがとう!」と声をかけていただき、
その笑顔とともに、こちらも”感謝”の気持ちでいっぱいになりました。
これからも、お客様に寄り添うことを大切に、ソートフルな振る舞いを心がけ”気づき”を
見つけたいと思っております。